2021年2月27日放送分「ひろしまサンドボックス」
2021.05.13
パーソナリティ
一文字 弥太郎さん
アシスタント
岡 佳奈さん
レスコ出演者
代表取締役 藤川 佳應
ひろしまサンドボックス
知らない方も多いのではないかと思いますけど、分かりやすく言うとどういう事ですか。
例えば、砂場でトンネルとかお城を作ったり色々しますよね。「ひろしまサンドボックス」は簡単に言うと、広島という場所を新しい取り組みの実証フィールド(砂場)にして、そこにいろんな新しい事をやっていきたい人が集まって、試行錯誤して創出の輪を広げていくという取り組みです。
参考ひろしまサンドボックス D-EGGS PROJECT
デジタルの中に砂場があって、やりたい事をそこで実施するという事ですね。県が主体で取り組んでいるんですね。
もともとは、地方都市がこれからどういう風に活性化していくかが大きな問題となっていて、地方都市が抱えている色んな課題をIoTやAI、ビッグデータなどの技術を使って解決していこうという取り組みですね。
広島のためになるような事をやっていこうと。
そうですね。広島を実証フィールドにして、上手くいったら全国展開してビジネスにしていこうという事です。
面白い取り組みですね。株式会社レスコも参加されているのですか。
今回ですね、D-EGGSという「ひろしまサンドボックス」のDXにEGGをかけて、まずアイデアの卵を持ち寄って、良いものを採択して広島県で実証していこうという事ですね。地元企業として是非参加したいと思ったのでノミネートさせてもらいました。
他県からでも参加できるのですか?
全然問題ないですね。むしろ広島を実証フィールドという事で、広島県とのご縁ができた企業は広島へぜひお越しくださいという感じです。
しかも分野も多岐に渡っていて、老朽化している施設を使おうとするアイデアもありますね。
参加している企業のアイデアを色々見ると面白いんですよ。
レスコさんはどんな提案をされているのですか。
今回はですね、「脳科学とAIを活用したメンタルヘルスDX」という、広島大学さんとの共同提案です。広島大学さんは元々脳科学・精神疾患というものに対して今までと違った脳科学のフィールドからアプローチされています。「わくわく」したり「ドキドキ」したりあるじゃないですか。あれは基本、頭で感じている事が体に出てるという事で、脳と心と体って一致しているものだという事を研究されていて、例えば体に出るいろんな症状から「心の健康が今あまり良くないですよ」とか分かります。
脳からアプローチじゃなくて、逆に体の中からアプローチをするという事ですか。
はい。例えばスマホでご自分を映して「瞳孔がこういう状態の時、この人の心の状態は…」といった脳科学的な精神科医療に対するアプローチなど、いろんなデータを集めてAIで読んで傾向を出していくとかですね。
簡単に言うと、広島県にお住まいの方のスマホに「心の健康があまり良くないですね。ちょっと休みませんか?」とか教えてくれます。
自分で無表情の写真とかスマホで写したら冴えない顔している事もありますよね。それをAIが読み取るんですね。
ひろしまサンドボックスの一環として、デジタル技術を活用してコロナ禍における課題解決を図る実証実験がD-EGGS PROJECT。その公募を令和2年の11月26日からスタートしていて、一次選考100件の通過が決定しました。
その中でレスコもなんとか採択されたいと頑張っているところでございます。
D-EGGS PROJECTのホームページを見るとデジタルを扱う企業が今どんな提案しているかというのが分かるんです。
今回のD-EGGSで参加ノミネートされた100案に残ったところが最終プレゼンに向けて準備されていますから、(専用サイト上に)動画が流れると思いますので是非皆さんご覧になってください。
藤川社長からもよくお話いただきますけど、IoTとかビッグデータで随分ビジネスのチャンスも広がってきていますか?
今はオンライン活用といった「ニューノーマル」と呼ばれる時代ですが、コロナ禍でなくても組織の中や地域社会の問題は、実は人と人が接点を持てなくなったら、顕在化してくる事がいっぱいあって、そういう具体的な問題をIoTなど新しい技術を使って解決して行くのはとても良い事だと思います。
どうですか。藤川社長が「ひろしまサンドボックス」に期待している事っていうのは?
やっぱり広島って元々ものづくりの文化のある県ですが、今は「もの」ではなくてDXという言葉が出てきて「こと」を作って売る時代になってきて、やはりその「こと」を作っていく場所に広島がなっていけば、もっともっと広島という場所の情報発信力が上がっていくし、広島発の色んな新しいスタートアップベンチャーみたいなものが出てくると良い事だと思うんですよね。
刺激にもなりますしね。県が予算組んでるってことは選ばれたらその予算でビジネスが立ち上げられていくと。
まず検証するための費用として、MAX1,300万円が補充されると言う事なんで、その費用を使って秋口ぐらいまで実証をやって、良ければビジネス化していき、それが非常に良い取り組みであれば、投資家がそのアイデアを持った企業に投資をしていくという事もあるそうなので面白いと思います。
今までだったらチャレンジショップみたいなものがあって、そこに「お店出しませんか」みたいな事もあったりしたけど、それをネットの世界でやっていくっていうね。楽しいね。
透明性というか私たち一般の広島市民も見ることができるのは良いですね。
だいたいプレゼンっていつぐらいになるのですか?
もう締め切られましたから、まもなくではないかと。
皆さんもちょっと注目してみてください。「ひろしまサンドボックス」で検索すると県のホームページに飛んで色んな提案とかありますんで。
たくさん面白いアイデアが出ているかと思いますので。
これを見ると、デジタルの世界もやっぱりアイデアが必要というのが良く分かりますね。